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Zimbabwe.NET 青年海外協力隊体験記
from アフリカ ジンバブエ
 ■ 田舎 (Countryside ショナ語だとクムシャ)

 ジンバブエの都市部は植民地時代に非常に発達したため、ここがアフリカか?という感想を驚き(少しガッカリ)と共に持ちます。しかし、ジンバブエ人がよく私達に言うように、「本当のジンバブエが見たかったらクムシャ(田舎)に行きなさい」と田舎に行き滞在し、文化や習慣を肌で感じてくることを強く勧めてくれます。

イントロダクション写真説明(住居・食事・その他)クムシャ(田舎)体験の感想


 ■ イントロダクション
 ■ はじめに

 今回、私はジンバブエ人の友達の帰郷(クリスマス休暇)に同行させてもらいクムシャ(田舎)体験をしてきました。滞在した田舎のある場所は、ムタレからニャンガに向けて30km(舗装路)、そこから左折して15km(未舗装のダート)行ったことろにある、農業が盛んなブンブムという村でした。ブンブムを含めジンバブエの東部一帯(ムタレ・ニャンガ・チマニマニなど)はマニカランド地方といわれていて、非常に温暖で雨(干ばつしらず)が多く農作物が豊富な土地です。そこではメイズ(主食であるトウモロコシ)をはじめ、様々な野菜や果物が収穫できます。干ばつなどで農地が痩せているジンバブエ南西部とは天と地の差があります。

 マニカランドも都市部や幹線道路沿いは電気・水道が普及しているのですが、一本幹線道路から脇に入ると、道路はダート(未舗装)になり電気も水道もないのが当たり前の世界になります。そこには昔ながらの生活をめんめんと続けている、人々の姿を見ることができます。「ビレッジ ステイは2日でギブアップする」と日本人の友達が言っていましたが、私もその言葉の意味が今回理解できました。正直、私達(電気水道当たり前の世界の人)にとってはかなりハードな生活です。しかし、ジンバブエの文化や習慣を身をもって触れることが出来たことは、貴重な体験だったと思います。


 ■ THE クムシャ

  • 電気がない
    • 料理は蒔(ファイヤーウッド)で作る
    • 夜はパラフィンランプで明かりを灯すが、就寝は早い
    • 朝は日の出とともに起きる(毎日5:30くらい)
  • 水道がない
    • 水は毎日、近くの水汲み場(井戸、湧き水、川など)から汲んでくる
    • 水はとにかく貴重
    • シャワーはたまに!?日本人のような潔癖感はまったくなし
  • 食事は毎日「サザ」
    • 昼と夜は毎日サザと付合せ(野菜が中心)
    • 来客や行事などには、牛や鶏、ヤギなどを絞めて食す(一番のご馳走)
    • 朝は何とかレパートリーがある(トウモロコシなどのおかゆやジャガイモなど)
    • 食事は右手で食べる(家にスプーンやフォークがない!!)
    • 調理を見ていると、清潔感がまったくないが火をよく通しているのでOK
  • 基本的に自給自足
    • 自給できていないものは、食用油・砂糖・塩・石けん・食器・家具・衣類など
    • これらの品物は都会の親戚が購入するか、余った農作物と物々交換している
    • お金の流通がほとんどない世界
    • 作物が豊かに育つ地方では、野菜や果物が都会以上に豊富に味わえる
  • 毎日農作業(田舎の人は働き者でした)
    • 基本は個人農家による自給自足のため、農作業は生活の中心
    • 農作業の他に家畜(牛、鶏、ヤギなど)の世話もする
    • 最近は肥料を購入して、収穫高を増やしている個人農家が増えているそう
  • 子供が多い大家族
    • 夫婦は子供をたくさん作る(5人以上)
    • 家の近くに親戚がたくさんいて、相互扶助で生活している
    • お年寄りは非常に大切にされる文化
  • 宗 教
    • キリスト教と伝統的な宗教の主に2つ
    • 熱心なキリスト教信仰者がたくさんいたが、以前ヨーロッパからこの地に布教活動に来ていた宣教師のパワーと影響力を非常に感じた




 ■ 写真説明(住居・食事・その他)
 ■ 住居(ハット)


ジンバブエのハット(伝統的住居)
↑左にあるのがハット
ハットとはジンバブエの伝統的な住居(現在はキッチンだけとしての使用が多い)
直径は約6mで周囲を素焼きレンガで囲み、屋根は藁ぶきで作られているシンプルな構造



ジンバブエのハット(伝統的住居)
↑ハットの内部(ドアが1つ、小窓が2つ)
家によっては、鶏の雛をハット内(暖かいので)で育てています
彼女の左手下が鳥かごです



ジンバブエのハット(伝統的住居)
↑ハットの天井
ハット内部では薪を焚くので天井がすすで真っ黒になり、薪がいぶしている時は、
煙がハット内部に充満し息苦しくなります



ジンバブエのハット(伝統的住居)
↑右のベットが僕のでした
お客さんだったので一番良いものを用意してくれました
朝5:30に強制的に起こされたのは辛かった・・・



 ■ 食 事


ジンバブエ 田舎の食事
↑サザ調理中
左の青いポリタンクが、大切な水がめです



ジンバブエ 田舎の食事
↑鶏をさばいています
隣の鶏は何を思うのでしょう?



ジンバブエ 田舎の食事
↑サザ食事中
もちろん、右手で食べます
写真の子供たちは、都会っ子なので着ているものがきれい



ジンバブエ 田舎の食事
↑かねだわしの代わりに砂!



ジンバブエ 田舎の食事
↑スポンジの代わりに土嚢袋



ジンバブエ 田舎の食事
↑水が貴重なため
皿洗いも限られた水(バケツ1杯分)で行います
洗った皿は、台の上で天日乾燥します



 ■ その他


典型的なトイレ
↑典型的なトイレ
左が女性用、右が男性用(男女の左右の区別は人間の本能からか?)
床に穴が1つ空いているぽっとんトイレ
地中には5mくらいの空洞があり、トイレは意外と臭いません
煙突はガス抜き換気口の役目です



水汲みの女性
↑水汲みはだいたい女性の
役割みたいです
水汲み場(井戸、湧き水、川など)の位置にもよりますが、かなりの重労働です



農作業に行く途中のアンブーヤ
↑これから畑仕事に行く人達
畑仕事は男女関係ありません。田舎では農業が生活の中心です



ソーラーパネル
↑あるお宅には
ソーラーパネルとバッテリーがありました
この大きさだと、3つくらいの明かりが一晩もつそうです



牛とショナ文化
↑牛(ショナ語でモンベ)
牛とショナ文化は非常に密接な関係があります




 ■ クムシャ(田舎)体験の感想
 ■ シンプルな食生活

 伝統的に食べられているものは、サザ(トウモロコシの粉で主食)とムリオ(葉野菜)です。最低限でいうと、サザとムリオ、塩、食用油、水があれば、一食が完成します。調味料は塩のみです。基本的な食生活は、野菜中心(特に玉ネギとトマト)のようです。また、肉を食べる時の調理は、玉ネギとトマト、塩、食用油で味付けをするいたってシンプルなものです。盛付けは一つのお皿にします。

 朝食は少しバリエーションがあるようです。トウモロコシやラポコ(ヒエやアワみたいなもの)で作ったおかゆやジャガイモを煮たもの、手作りパンなどもありました。

ホワイトメイズ 
 ジンバブエのトウモロコシ(メイズ)は日本のものとは異なり、ホワイトメイズです。メイズが主食の文化だけあて、メイズを茹でたものや焼きメイズなども良く食べられていました。日本のトウモロコシほど甘みはないのですが、ほのかな甘みは慣れるとおいしいです。


 飲み物は紅茶をよく飲みます。毎回驚いたのが、砂糖をティースプーン大盛り4杯くらいみんなが紅茶に入れていたことです。日本のように気の利いた甘味お茶菓子などここにはまったくありませんので、甘ったるいくらいの紅茶を飲む時間が彼らにとっては至福の時みたいです。

 ミルクが出る雌牛を飼っている家では、ミルクを搾ってから少し発酵させます。味はもちろん少しすっぱいのですが、それを飲みながらサザを食べるのが「通」だそうです。



 ■ ハット内部の様子

 入口のドアを入ると、内部の中心には囲炉裏があります。正面の壁には床からの土台があり、水が入ったポリタンクや食材などが置かれています。両サイドの壁には小窓が1つずつあります。

 入口のドアを入り、直ぐ左手の壁には人が腰掛ける土台があります。この腰掛は通常、大人の男性が座ります。女性や子供は暖炉右側の床にゴザマットを敷き座ります。

 ハット内部は火を使っていることや通気口が少なく意外と機密性が高いため、温度が高いです。そのため、ハット内で鶏の雛を育てている様子をどこの家庭でも見かけました。衛生的かどうかは疑問ですが。



 ■ 文化・習慣

 ショナ文化において、初対面や久しぶりに人に会うときは、伝統的な挨拶を行います。まずは握手から入ります。次に手を叩きながら、挨拶(家族は元気ですか?仕事は?・・・など)をします。日本にも場所によっては、新年などの挨拶に家の板の間で正座し向かい合いながら、「新年あけまして・・・」「昨年中はお世話に・・・」などと挨拶しますが、それに似た形式的な雰囲気を今回は感じました。

 家の中での座り方なのですが、大人の男性やお年寄り、お客さんは椅子やソファーに座り、女性や子供は床にゴザマットを敷いて座ります。人によって座る位置が高いか低いかの区別が文化の中にあります。

 家の中や外にゴミ箱というものが存在しません。紙くずや食べかすなどのゴミはその場の床に捨てます。後になって、掃除をする時にそれらを片付け、家の外のはずれにあるゴミ捨て場に捨てます。家の中になぜゴミ箱を設置しないのか、とても疑問です。

  
 いわゆる家事(食事の支度、調理、片付け、掃除、洗濯など)は女性の役割のようです。食事を始める前、食べる人は手をその場で洗いますが、左の写真のように手を洗う水を流す役は女性です。



 田舎の生活は早起きが基本です。日の出とともに、起床し朝の畑仕事に出かけることもあります。電気(明かり)がない生活だと、生活のリズムが太陽の出入りのリズムに同調しています。ここでは自分達の食物を作る畑仕事が生活の中心です。畑仕事は生活の糧であり、食物が余った分の余剰収入も期待できたりするためか、みんな非常に畑仕事に精を出して働いていました。首都ハラレで一日中、道路の路肩に座っているような怠惰な人達とは大違いでした。



 ■ 温かい人々

お金の流通がほとんどない世界だからでしょうか?

自分達の食料は自分達で確保する、自給自足(もしくは相互扶助)の生活スタイルだからでしょうか?

物質社会の影響力がまだ届いていない場所だからなのでしょうか?

和を重んじる文化特性からなのでしょうか?

みんな和気あいあい!!非常に温かい人々の雰囲気!!(最近は多少あるようだが)見栄なし、嫉妬なし!!まさに、先進国とはまったく異なった人間の社会生活だと感じました。



 ■ 「うんこ」が口に入る可能性(衛生について)

 以前、感染症予防の講義で途上国では「人の汚物(うんこ・糞)」が口に入り病原体に感染することがあると聞いていましたが、まさか「そんなこと有り得ない」とこれまで思っていました。この有り得ないは私の常識の範疇で考えていた結果のことでした。糞から出た微生物を口から摂取することを糞口感染と呼びます。感染動物由来の肉や、糞便で汚染された水などの経口摂取により感染が成立します前者の例としてBSE、後者の例として病原性大腸菌O157やサルモネラが挙げられます。

 がーしかし今回、田舎体験をしているといたるところに不衛生な場面が登場してくるのではありませんかー!!

ハット(キッチン)の中では鶏とその雛がピヨピヨ×10

食事に使う水をよーく見てみると、何か浮いていました。食事前はみんなで、神様にお祈りをしていたのですが、僕もそれと同時に「食事にあたりませんように」って小声でお祈りしていたのがいい思い出。

食器を洗う時は1杯のバケツの水を洗いとすすぎの2つに分けていたのだけれど、あの限られた水の量ではとても食器が清潔になったとはいえません。

子供たちはそこら辺で野グソ(葉っぱでお尻をフキフキ)をし、手は水がないから洗っていません。その手で、僕に抱っこしてーってべとべとしてくる。ひょえー。

夜、私もトイレに行きました。外は月明かりで薄暗い程度なのですが、トイレの中は真っ暗です。私は懐中電灯があったので、まー何とか用が足せたのですが、他のジンバブエ人は真っ暗闇でも明かりを持たずに、トイレに行き用を足します。ちゃんとおしりを拭いているのかしら??

水汲み場から汲んでくる水の量がそもそも限られているのが原因のような。水運びは重労働なので、しかたのないことだけれど。

根本的に衛生習慣がぜんぜんありません。そういった教育もあまりされていないようです。

※ 「うんこの中の病原体」が口に入る可能性は、なきにしもあらず。というか、十分ありえる。


食べ終わった食器とニワトリ達
↑食器の洗い場には
残飯を漁りに鶏がコツコツとお皿をつついていました



コケコッコー


 

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