2008/2/29 Fri. 快晴
今日はは4年に1度の2月29日だ。4年に一度。なんか特別な気がする。日本から遠く離れたここジンバブエのカレンダーにも2月29は存在する。そう、4年に1度。
現代は世の中の移り変わりが激しい。僕が小学校高学年の頃、湾岸戦争が起こったが、その時、担任の先生が「最近は社会の教科書に載るような事件がたくさん起こっている」といっていたのが印象的だ。
お笑い芸人を見ていると、時代の移り変わりの激しさを実感できる。若手芸人なんて人気が出てきたと思ったらまもなく消え去っている。あの人目を引いたレイザーラモンHG君は一稼ぎして消え去った。彼は面白かった。目新しくて、タブー的なアクションが人々にうけていた。逆をいうと、人々は目新しくて、タブーに挑むような芸風を望んでいるんだ。
僕は去年の年末まで、日本のある高校生達とメールで交流するプロジェクトに参加していた。たわいもないメールのやり取りだったけれど、日本とはまるっきり異なる生活環境に住んでいる僕の文章に少しでも触発されたらいいとひそかに期待していた。だから、ちょっと過激な文章もわざと入れてみて、反応を楽しみにしてた。このプロジェクトは、彼らと僕の双方にためになったといえる。
メールの返信で印象的だった部分がある。結構消極的な生徒からの返信だ。「僕の名前を間違えないで下さい。」僕は故意に間違えたわけではないのだが、いや失礼と、彼に謝った。その時僕は何を思ったか。現代は様々なものの移り変わりが激しい。人の価値観もしかり。その彼は自分の価値観をメールで表現しなかった。つまり、断定的な表現を使わなかった。僕は、彼は自分に素直なんだと思った。多感な高校生でもあるし、現代的なのかなとも思った。でも、彼は自分の名前はこうなんだ!と僕に(もちろん戒名したら話は別だが)主張した。人って、自分の名前には愛着とプライドがあり、普遍的なものだと思っていることを学んだ。
高校生達とメールでのやり取りを、今、担当の先生が文集にしてくれているので出来上がりが楽しみだ。
今月は5月(2月)病に罹った。僕の学校は3学期制で、新学期は1月からなので正式には2月病なのだ。今月はかなりだらけてしまった。経済悪化のせいにしたいところだが、学校以外の私生活でもしまりのないものとなっていた。来月始めに約10人くらいのジンバブエ協力隊員が日本に帰国する。任期満了の人達と任国変更の人達だ。僕もなぜか日本を妙に意識し、気持ちがそわそわしていたようだ。
ジンバブエには教科書がない。正確にいうと、教科書を購入するお金がないのだ。だから、授業の半分以上は講師が講義ノートを黒板に写して、学生達がそれをノートに写して教科書を作るのだ。
これはかなり時間の無駄使いである。また、黒板を写してばかりでは、肝心の思考力が育たない。そこで、僕は教科書を探した。イライラするほど遅いインターネットで教科書を寄付してくれる団体を探した。実際にそういったことを専門に行っている団体(Book
Aidなど)が世界に存在することを以前、人から聞いていたのだ。英語の教科書は比較的数が多く、高校までの教科書は簡単に見つかったのだが、土木の専門書は見つからなかった。
えーい、こうなったら自分の担当科目の講義ノートをパソコンで打ち直して、JICA事務所でコピーして学生に配ってしまえ。もちろん、1クラス1部か2部だけれど。
この案は以前から考えていたのだが、今月まで思いとどまっていたのだ。理由はいくつかある。講師と学生の接触時間が減る。他の講師はコピーするお金がないのでまねできない(継続性がない)。学生の中には、コピーできる人(お金がある人)と手書きで写さなければならない人という差(お金の有無が生み出す)が発生する。など。
結局、今月講義ノートのコピーを学生達に配った。空いた時間は、要点の解説と宿題攻めに当てることにした。これでよかったのだろうか?悩んだ時間が長かっただけに、すっきりしない。きっかけが、自分のダラダラのせいかもしれないし。だけれど、他の同僚講師にそのコピーを配ったら喜ばれた。
今月のまとめ:
インフレ:高額紙幣の発給後、インフレが超加速した。2008年1月のインフレ率100,580.2%は、1年間に物価が1000倍になったということだが、数字の大きさと語呂の良さ?で世界中にジンバブエのインフレニュースが駆け回ったようだ。
選挙:3月29日には3つの選挙が1日で行われる。大統領、国会議員、地方議会だ。大統領選には4名が立候補をしている。もちろん現ムガベ大統領(84歳)もその一人だ。今月中旬頃から、各候補者の大規模キャンペーン集会が各地で行われ始めた。
しかし、残念なことにジンバブエのマスメディアはほとんど与党側の良い情報しか流さないため、一般市民の大部分が公正な情報不足に陥っている。
選挙の動向をイギリスはかなり心配しているようだ。BBCニュースでは、かなりジンバブエの大統領選挙を取上げている。イギリスは旧宗主国なので、放っておけないのだろう。アメリカも「公平で民主化できる選挙を!」というメッセージをブッシュさんが発表している。
水問題:今年になってから、各都市やハラレの各地域でも断水が長期間に及んでいる。原因は水不足ではない(今年の雨季は多雨であったので)のは確かだ。ニュースなどによると、経済悪化が元で、浄水場の維持管理ができないのが主のようだ。上水の殺菌に使う塩素も購入できていない状況だという。また、ハラレで現在断水している地域は、野党(反対勢力)の支援地域であるとの噂がある。。。感心したのは、ユニセフがそういった断水地域に給水車を出して支援していることだ。僕もかなりたくさんの人から、ユニセフの給水車に助けられたという話を聞いた。僕の自宅は運良く断水のない地域(市内中心部)だが、そういえば水が以前に比べ少し臭う気がする。
治安:目に見えて、人々が殺気立っているという感じではないが、市民全体的にインフレの影響で生活がますます苦しくなっているのは確かだ。だから、生活苦が引き金で犯罪に走る人もいるようだ。しかし、ジンバブエの警察は比較的犯罪に対して厳しい対応をするし、警察の威厳を保とうとする姿勢は、犯罪抑止にも役に立っている(そう願う)ようだ。また、いつも言っているが、ジンバブエ人の温厚な国民性は「争いを避ける」方向に思考を向かわせる。逆にいると、扇動されやすい国民性とも言えるのだが。
月末、警察は選挙による暴動が発生した場合、拳銃を発砲して事態の収拾を図るという具体策を発表した。選挙関連の暴動には、かなり厳しく対応するという姿勢を示した形だ。
その他:今月は比較的静かな月であった。ジンバブエ人はこのような状況にかなり「慣れ」てきてもいるようだ。そういう意味では、慣れってすごい。僕はジンバブエの情勢が悪くなっても得することが一つもないし、この国に愛着が少しはあるので、状況が好転して欲しいと思っている。解決策、状況が好転するひもを探していると、どうしても政治にたどり着く。しかも一部の人達、ああ悲しき状況。
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2008/2/26 Tue. 快晴のち雨
今月は4年に1度の2月29日がある。ジンバブエ人もちゃんと知っていた。
来月29日には3つの選挙が1日で行われる。大統領、国会議員、地方議会だ。
相変わらず、ZTVでは非常に偏った放送をしている。日本では考えられない。正直、おかしくてたまらない。常識が通用しない世界がここジンバブエには存在する。前も書いたが、この国を予想しようとした時に、国を動かしている人の気持ちになればいいと言ったが、その通り。自分の地位を守り、利権を維持すること。手段は選ばず。
今年のジンバブエの穀物収穫量は独立以来最低を記録すると新聞に書いてあった。すでに、マラウイらか選挙用にミリミル(トウモロコシの粉)が輸入されているそうだ。
前から思っているんだけれど、なんでこの国の人は責任の追及というのをしないのだろうか?
個人的な予測だけれど、ジンバブエの協力隊は選挙中と後、国外一時退避する。2週間くらい。日本的リスク回避が理由かな。やらないより、やっておいたほうが無難。危険になるぞという情報を集め途中。ハイデンシティ(住宅密集地)では、選挙の結果に不満を持った群集が暴徒化するといる可能性の高い予測があるのもたしか。
しかし、今日聞いた噂では選挙が延期されると言っていた。選挙管理委員の準備が間に合わないそうだ。だけれど、延期は不利になるのでしないだろう。噂が飛び交うジンバブエ。さー今後どうなるのでしょう?
インフレが超加速。最高紙幣の1千万ジンドルの価値が60円くらいになった。デノミネーションを行うのか?それとも1億ジンドル紙幣をを追加発行か?
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2008/2/21 Thu. 快晴
ムガベ大統領84歳の誕生日!1980年のジンバブエ独立以来、28年間国のリーダーでもある彼。アフリカ最高齢のリーダーでもある。去年はグエルで大祝賀会をやったようだが、今年は南アフリカとの国境の町、ベイトブリッジでお祝いをしたようだ。250,000USドルが祝賀会に使われたそうだ。
夜、彼がインタビューを受けている様子がテレビで放送していたが、滑舌が良く元気そうだった。私は独立記念日の時に彼の演説を生で聞いた事があるのだけれど、ゆっくりとした口調で抑揚を付けて自信満々に話すのが彼の特徴だ。また、彼の役柄上なのか、常に一方向的な話し方をするのも特徴みたいだ。真剣に議論できる人が彼にはいるのだろうか???
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2008/2/20 Wed. 快晴&ちょっと夕立
今日はJICA事務所に行ってきた。街中はいつも通りだった。それにしても、最近は物価の上昇が一段と激しい。街中の物売り(野菜や果物など)もきっちりインフレに値段を合わせて、商品を売っている。彼らの情報取得手段はもちろん人伝えなので、インフレ情報に乗遅れている物売りもたまに見かける。そんなところで、買い物すると、ちょっと得した気分・・・・
英語の先生との話のなかで、最近のジンバブエはものすごい数の人々が国外脱出しているという。このことは、かなり深刻な問題である。なぜなら、そのなかに国を管理する(していた)人材もたくさん含まれているからだ。
最近はジンバブエに住んでいる白人達もしびれを切らして、イギリスに(再)移住しているそうだ。ジンバブエに住んでいる白人といえば、ある程度まとまったお金を持っているはずなのだが、最近はこの国での生活や健康管理について、不安の限界点を超えてきたそうだ。まさに独立以来最悪の状態だそうだ。
1月18日に発給された、最高額紙幣1千万ジンバブエドルの実際の価値が100円を切った。発給当時は、330円くらいだった。約1ヶ月足らずで、1/3になったということだ。なんだか、また外食時には札束を持ち歩かなければならないようだ。
ニュースより:
・Air Zimbabweの運営が苦しい
政府系の航空会社であるエアージンバブエの運営が、ジェット燃料の不足や飛行機整備器具の不足、クルーや整備士などの従業員不足が原因で1月末からフライトのキャンセルが相継いでいる。エアジンによると、3月中旬頃までに状況の回復を図りたいと説明している。
・ハラレの水も危ない
ブラワヨの飲料水は非常に汚いことで知られていたが、最近になってハラレの水も安全ではないとの報告が、厚生省より出された。マブク/タファーラ地区では、水が原因と思われる下痢が多数報告されている。また、年を越して降った大雨にもかかわらず、断水が地区によって頻発している。
・世界の独裁者ランキング(アメリカのパレード誌)
1位(昨年2位) 金正日総書記(北朝鮮)
2位(昨年1位) バシール大統領(スーダン)
3位(昨年3位) ミャンマー軍事政権タン・シュエ議長(ミャンマー)
4位(昨年5位) アブドラ皇太子(サウジアラビア)
5位(昨年4位) 胡錦涛国家主席(中国)
6位(昨年9位) ムガベ大統領(ジンバブエ)
7位(昨年ランク外) ハメネイ師(イラン)
8位(昨年7位) ムシャラフ大統領(パキスタン)
9位(昨年ランク外) カリモフ大統領(ウズベキスタン)
10位(昨年ランク外) アフェウェルキ大統領(エリトリア)
なんか中国は意外な気もするけれど、メディア統制と宗教弾圧が大きな要因だそう。きっと、これらの国々で彼らは英雄扱いされているんだろうな。ジンバブエのムガベ大統領もまさに英雄でした。
・12月末時点のインフレ率66,212.3%に達成した。政府統計局発表
11月に比べると、約3倍の上昇だ。一年間に物価が約660倍になったということだ。繰返すが、この数字は実際よりも低い。
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2008/2/16 Sat. 快晴
ムタレで協力隊員が集まり音楽コンサートを行う。ジンバブエの歴代協力隊員を見ると、なんでこんなに音楽隊員が多いの?というくらいたくさんいる。そのなぜ、こんなにたくさんの音楽隊員が?の疑問には、それなりの理由があることを言い伝えで聞いたことがあるが、本当かどうか分からない。以前から音楽隊員が多かったことがあって、ジンバブエの協力隊員は音楽が好きだ。歴代から、度々ジンバブエ各地で協力隊員が集まりコンサートが開かれている。今日、ムタレでコンサートを行ったが、昔もこんな感じでやっていたのかなー?と少し思った。ジンバブエ人は恥ずかしがり屋であまり近くに寄ってこないこと(遠巻きでは見ている)やショナ語で少し話しかけると大歓迎・大喝采してくれることは以前も同じだったに違いない。また、個人的にジンバブエ人が異物(珍しいもの、日本人の音楽とか)を見ている時のきょっとんとしたまなざしと表情が僕は今かなり好きだ。単純?純粋?今回もそれがたくさん見られた。
年末、ジンバブエの田舎に数日間滞在した時に、お腹を壊した。都会から来ていた子供たちも僕と一緒に壊していたので、前の日に悪いものを食べたようだった。そうしたら、田舎のおばあさんがおもむろに僕や子供に生の生姜を薬として食べるように与えてくれた。日本でもわさびや生姜、ニンニクは殺菌作用があるという昔からの知恵があるが、ジンバブエにも生姜がお腹を壊した時に利くという知恵があるみたいで感心した。きっと、どこの世界にも昔から自然のものをうまく活用する、生活の知恵(非科学的なものもあるようだが)が語り継がれているのだろう。日本はそんな昔から伝わる知恵をすっかり忘れようとしていて、ちょっとさみしい気がする。
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2008/2/12 Tue. 快晴
今日もお昼は学食で食べた。サザとキャベツだけ、メニューはそれだけ。きっとあれが最低限なんだな。僕は時間の節約でお昼は学食と決めているのだが、最近気持ちが動く。学生達に学食はどうだ?と聞かれるから、マズイともいえないので、大きな声で「美味い」といったらみんなで大爆笑していた。踏んだり蹴ったりだ。
大統領選挙の当たりは、ジンバブエの協力隊員が周辺国に一時退避するかも?らしいが、オーバーリアクションだよなーもししたら。でも、リスクを嫌い、得することがありそうなので、退避しそう。ジンバブエのインフレと一緒。人は損得で動くのだ。
夏風邪なのか、鼻水がやたら出て、鼻をかむ。ふと気が付いたら、トイレットペーパーで鼻をかんでいる。日本のふかふかティッシュが恋しい。ジンバブエでは、ボックスティッシュがない(どこかにあるようだが)。まー新聞紙よりましだと思う。
最近、1チャンネルしかないテレビ(ZTV)で、3月29日に行われる、大統領選挙(国会議員も)の報道をやっているが、なんと「野党」もたびたび画面に映し出されている。MDC(野党の名前)という固有名詞も頻繁にテレビから聞こえる。これは先月というか、去年までは信じられないことだった。しかし、テレビはまだまだ与党に偏った報道をしている。大手新聞しかり。
最近のジンバブエは本当に悪いニュースばかりだ。ジンバブエ国民はインターネットにほとんどの人(95%以上)がアクセスできないので、一体どんなニュースが世界で報道されているか知らないだろう。ちょっと、最近の悪いニュースをあげる。
・11月末時点のインフレ26,470%(政府発表)。実際の数字は、この5倍以上なので、政府発表の数字の信頼性が・・・・・
・2007年度のHIV/AIDS感染者率が、15.6%(政府発表)に減少。
・ジンバブエの平均寿命37歳(男性)、34歳(女性)とUNが発表。世界で一番低い国。
・大統領選挙日決定3月29日。与党からは、現ムガベ大統領(83歳、2月21日に84際)が候補に。彼は27年間国のリーダーを務めている。
インフレ率の数字は誰も信じないだろう。そういうことをすると、HIV感染率の数字までも疑いたくなってくる。平均寿命はどうだろう?UN発表なので信じておこう。それにしても、この数字から天寿をまっとうできない人が相当多いということを容易に想像できる。ムガベ大統領83歳?これは、最も疑わしい。去年間近で彼を見たが、60歳後半から70歳前半に見えた。背筋がピーンと伸び、顔は黒光り(化粧とのうわさも)、通路を闊歩していた姿は、とても印象的である。平均寿命と83歳は似ても似つかない数字である。
これらジンバブエのニュースはヨーロッパ、特にイギリスでたくさん報道されている。旧宗主国だから、責任を感じているのだろうか?報道って当たり前だけれど、自分のところ(国)との関連性と出来事の面白さ(注目を引けるか)が基準みたいだ。まだまだ上がっているインフレは日本人も面白がるだろう。
ニュースより:
・つい先日、与党を離脱した元財務大臣Simba Makoni(シンバ マコニ)は単独で大統領選挙に立候補する意思を表明した。
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2008/2/5 Tue. 快晴
現在、コンピューターラボ(パソコン室)の鍵をめぐり格闘中。鍵は土木工学科の測量機材や製図機材を管理している、ストアーマン(専属で機材管理者が一人いる)が管理していて、パソコン実習前の肝心な時になると、部屋にいない。怒って、彼に「僕に鍵を持たしてくれ」と言ったのだが、何かあったときに責任がどうのこうのといって拒否された。学部・学科長は話にならないので、近々、校長にレターを書いてこらしめえようかな。いや、言葉が悪かった。改善してもらおうかな。一番使いたくない最終手段なんだけれど・・・
そうそう、何人かの講師に「efficiency(効率)」って言葉が、ショナ語にあるのか聞いたら、ないと言っていた。僕は英語力がまだ足りないので、日本語である程度講義の内容を考えて、英語にしている。それで、僕の願いなのか、講義には「efficiency(効率)」って言葉がよく登場する。でも、学生達は効率の意味を良く理解しているのだろうか?効率とは工夫して時間や労力やお金を削減することなんだけれど、まずはどう工夫したら良いかそこに焦点を当てないといけないようだ。他の講師達の講義を聞いていると、「properly(適切に・適当に)」という言葉がよく登場している。
僕の英語の先生は南アフリカに子供達がいるので、先週も南アフリカに1週間ほど滞在していた。南アフリカの今の問題は何?と今日聞いたら、ひどいBrain
Drain(頭脳流出)だそうだ。しかし、理由を聞いてぞっとした。なんと、海外に脱出する人の動機が、南アフリカの犯罪が多すぎて、安心してそこに住めないというのだ。確かに、高学歴の人は高給になり、値段の高い車や良い家を所有するのだが、そこに目を付けたギャングは情け容赦せず、白昼堂々と強盗やカージャックを働くそうだ。僕はジンバブエ人の人柄を知っているから、想像できないよと言ったら、強盗たちは何のためらいもなく、人を刺したり、ピストルで撃ったりして殺してしまうという。南アフリカは道徳心が狂っているそうだ。また、強盗に抵抗しようものなら、確実にやられるそうだ。日本の人口の1/3程度しかいない南アフリカの殺人件数は、日本の100倍以上だ。先生の娘さんも、強盗に車とハンドバックを盗られたことがある。ちなみに、ジンバブエの頭脳流出は、単に良い給料を求めて海外脱出する。
ニュースより
・11月末のインフレ年率26,470%、2007年度は6%の経済後退
ジンバブエ中央銀行ゴノ総裁は、11末のインフレ年率を26,470.8%と発表した。これは一年間で、物価が約260倍になったということだ。9月末ののインフレ率は7982.1%だったので、3倍以上に跳ねた計算だ。10月のインフレ率は、インフレを統計するための価格が表市場に存在していなかったため、計測不能であった。(価格統制で表市場から商品が消えたのが原因のようだ)
2007年は経済が6%後退した。農業生産の若干の伸びを除けば、すべてのセクターの収益が減少した。また、2007年は$142.2ミリオン(お金の単位が何か不明)の食料輸入をした。2006年度は$114.2ミリオンに比べ、2割以上増えている。
・ジンバブエの田舎はHIV/AIDSに苦しみきっている
ジンバブエのHIV感染率は2003年の24.6%から、18.1%(2005年)、15.6%(2007年)というように数字を見ると減少している。UNの統計によると、現在、ジンバブエの男性平均寿命は37歳、女性は34歳で、世界で最も平均寿命が低い国の一つだ。この平均寿命の低下は、エイズによる人々の死亡が多く関与しているそうだ。
ジンバブエ第二の都市ブラワヨから、南東に150kmのところに、ある村がある。そこの村では多くの若者が、南アフリカやボツワナに単身で、仕事を求め出かける。それで、彼らが再び家族の元に帰ってくると、誰かが(エイズが原因のよう)亡くなっているということがよくあるのだ。この村では、両親を亡くした子供がかなりいて、子供たちは、おじいさんやおばあさんのところで育てられている。あまりにも亡くなる人の間隔が短いので、お葬式や埋葬のための掘削が追いつかないこともあるという。
田舎ではエイズに対する教育が行き届いていないため、感染の拡大に拍車を掛けている。また、コンドームの使用をかたくなに拒む風潮も存在する。加えて、コンドームはお互いの信頼を損ねるものだという考え方も依然として改善されない。医療も絶対的に不足している。医者や看護士は、田舎へ行きたくないという。
田舎にこれほどまでHIV感染が広がる原因の一つとして「ウィルスを持込む人の存在」がある。これを調査すると、出稼ぎに海外に行く男性達が持込んでいると推測される。HIV対策の関係者は、人々の性に関する習慣を変えようとすることは、非常に難しいと言っている。
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2008/2/2 Sat. 快晴
ラジオでジャパンの言葉が!耳を澄まして聞いてみたら、(いつかもいたような)バルーンおじさんの事だった。なんでもバルーンで上空のジェット気流に乗って、太平洋横断を決行したみたいだ。そして、現在行方不明中なのだとか。ジンバブエにも日本の???のニュースが届いた。
今どきGPS(グローバル・ポジション・システム)や衛星携帯電話を持たずに彼は出発したのだろうか?上空は衛生携帯が圏外なのか??今どき、途上国の田舎にいる協力隊員でさえ、衛生携帯電話(JICAから貸与)を携えているというのに・・・・・・
最近、学食で付合わせのスープを服にこぼした女子学生に、ポケットティッシュを1コあげた。ついでに、これは日本でタダだよと説明した。ティッシュに広告があってその企業が宣伝用に街で配っているんだよって。すごく驚いていた。そして、「じゃー私、日本に行ってポケットティッシュ集めて、ジンバブエで商売するわ」だって。
僕は小さい時からドラえもんがぜんぜん好きじゃなかった。子供ながらに、タケコプターなんて頭を宙吊りにされて、首がちぎれそうで痛そうだなーと思っていた。しかし、ドラエもんの道具で唯一、今でも大好きなものがある。「ドコデモドア」だ。ドコデモドアを使って日本にちょっと帰りたいなーと思う。ジンバブエの方に失礼だけれど、日本の特に粗大ゴミ捨て場にドコデモドアがあったら、なんていいんだろうといつも思う。物を作り続け、物が溢れかえった国と、物を輸入にしか頼れない国では、物の量が違い過ぎる。ポケットティッシュもカバンいっぱいにあのコにあげられたのにな。
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2008/2/1 Fri. 久しぶりの快晴
テレビでアフリカニュースの文字放送をみると、やはりケニアのニュースの量が一番多い。これまでに、800人以上の人が亡くなったそうだ。ケニアの協力隊員も国外に引き揚げたはいいが、もう自分の任地に荷物を取りに帰れないそうだ。ケニアは戦闘民族がたくさんいるのであろうか?事態の収拾に目途が立ちそうにない。テレビで反対勢力のボスがインタビューを受けていたけれど、画面を通しても彼の暴力性が伝わってくるような過激な人に見えた。
ジンバブエの人口の75%を占めるショナ人は、これまたのん気でお人よしな農耕民族である。また一方、20%いるンデベレ人は戦闘民族だ。暴動が起こる要因は単純で、秩序が乱れるからだ。その点、ジンバブエには強力な警察が存在する。いや、強力すぎる警察が存在するとも言える。ジンバブエ全体にいえることだが、やはり争いごとを好まない国民性のようだ。争いごとの芽を警察が押さえつける能力は非常に高い。ジンバブエで反対勢力の暴徒化はないだろう。アやイなどの国々が彼らのバックにいて、抑止がかかっているので。そう願いたい。
今日の午後、校長のオフィスに土木工学科の講師全員が呼び出された。土木工学科は学校の中で一番講師不足が深刻だ。土木、建築の技術者は周辺諸国に行ったら、ジンバブエに比べ、かなりの給料を貰える。特に南アフリカは2010年サッカーワールドカップに向けて、建設ラッシュだから、真面目で高学歴なジンバブエ人技術者は引っ張りだこだ。
校長とのミーティングは、壊滅的な学科の現状報告と今後の対応についてがテーマだった。学科の講師は現在10人で本来なら29人必要だそうだ。学科長が現状報告をしていると、校長が学科長に説教しだした。校長はだいぶイライラしているようだった。校長の意見は学科長が現状を悪化させているような言い方だった。学科長はあんな低い給料でやってられるかと、喉元まで出かけていた。
僕は常々、学校に欠けているものの一つとして、「マネージメントできる人がいない」と思っていた。学科長、学部長、その他長の付く人のリーダシップが弱い。その点、うちの校長は優れているように思う。フィーリングの問題で、校長と真面目な話をすると、触発される。経済の衰退を理由にする気持ちも分からなくはないのだが。
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